関係代名詞(relative pronoun)

    
 この節(SECTION)では、「関係詞(relatives)」に関して知っておくべき「基礎の基礎」(日本の英語教育で言えば中学修了レベル)の知識を一気にまとめて紹介します。
 「関係代名詞」・「関係副詞」・「制限的用法と非制限的用法」の3つの段(PARAGRAPHs)に分けて解説しますが、各テーマで紹介する内容は「関係詞理解の土台を為す”初歩的知識”」のみ、その土台の上に理解すべきより詳細な内容については、後々の節(SECTIONs)で改めてじっくり解き明かします。
 とりあえずこのSECTION(節)の3つのPARAGRAPHs(段)の解説内容を我が物にすれば、「関係詞に関する理解」の土台は完璧に整います・・・それぐらい濃密な文法的内容を凝縮してあるので、一読・二読・三読ぐらいではなかなか理解・吸収するのは難しいかもしれませんが、なまじダラダラ(日本のガッコがやるように)数ヶ月~数年もかけて「さみだれ式(=ポツリポツリてんでんばらばら)」でジワジワ学ぶよりはよっぽど効率的&確実に「関係詞」の理解が整うことは保証します・・・ので、数日~一週間程度までじっくり時間をかけて、ここに登場する全ての例文は音読しまくって暗唱できるまでに我が物としてください。
 ・・・ガッコのおベンキョじゃ数年かけても到達できなかった理解が、一週間程度で完璧に整うなら、悪くない時間&労力の投資でしょう?
 読んで、理解して、音読して、暗記して、絶対忘れない&折に触れてす~っと思い浮かぶように、例文の内容は「一度聞いたら忘れない怪談話」を中心にお届けします・・・
“Last night, in your backyard, I saw a woman. She was wearing a white kimono. Her long hair was as white as her kimono. Who was she, I wonder, your grandma?” ― “A ghost famous in this neighborhood.”
「ゆうべ、君んちの裏庭で、女性を見た。彼女、白い着物を着てた。長い髪はその着物と同じくらい白かった。あれ、誰、君のおばあちゃん?」 ― 「幽霊だよ、この近所じゃ有名さ」
 上例(一人目の最後の台詞)の「I wonder」は、文中への挿入句なので、他の文章成文の語順等には影響を及ぼさない(ので、疑問文語順のまま)・・・もしこの「I wonder」を文頭に移せば「I wonder who she was, your grandma?」という”間接疑問文語順”となる。
 夏の暑い盛りに読むとよさそうな上の納涼怪談話を、これまた(大方の日本人英語学習者にとっては)その名を聞いただけで身の毛もよだつ<関係代名詞>を使って書き換えると、次のようになります。
(♪)“Last night, in your backyard, I saw a woman <who> was wearing a white kimono <whose> long hair was as white as her kimono. I wonder who she was, your grandma?” ― “The woman <[whom]> you saw was a ghost <which> is famous in this neighborhood.
「ゆうべ、君んちの裏庭で、白い着物を着て、その長い髪も着物と同じくらい白い女性を見た。あれ、誰、君のおばあちゃん?」 ― 「君が見た女性は、この近所じゃ有名な幽霊だよ」
 上の英文の< >で囲んだ部分が<関係代名詞>([  ]で括られたものは[省略可能])です。
 上例からわかる<関係代名詞>に関する概括的情報を整理してみましょう。
 異なる2つ(またはそれ以上)の文章を、それらに共通する「名詞・代名詞」を仲立ちとする形で1つの文章として結び付けるリンク語(link word)が<関係代名詞(relative pronoun)>
 「関係代名詞」は、「異なる複数の文章を結び付ける」という点では「接続詞」と同じ働きをしますが、それらの複数文章のうちの最初の1つへと後続の文章成文を(節の形で)取り込んでしまう(そうして取り込まれた時点で、それらは「複数の文章」ではなく「単一の文章」へと一体化されてしまう)という点が、接続詞とは異なる関係代名詞ならではの特徴です。
 異なる文章を、その共通項としての「名詞・代名詞」を介して「関連付け(relate)」するという<関係代名詞:relative pronoun>の性質は、てんでんバラバラの場所に存在する膨大なデータを共通の「リレーション・キー」で結び付けてあたかも単一の巨大データの集合体のごとく取り扱う「relational database(リレーショナル・データベース)」に似ています・・・<関係代名詞>の方が「リレーショナル・データベース」よりは遙かに単純ではありますが、結び付けられるデータベースや関係詞節の数&分量が増えるにつれて俄然ややこしく感じられる(が、論理の筋を通して見れば単純明快に割り切れる)という点まで含めて、両者のrelationはかなり近いものと言えます。
 上の「<関係代名詞>で関連付け(relate)された英文」について(それに先立つ「<関係代名詞>を一切用いない英文」と対比する形で)その構造的特性を確認してみましょう。
Last night, in your backyard, I saw a woman.
Last night, in your backyard, I saw a woman
 上は出だしの部分・・・ここまでは全く同じです。違いが出るのはここから後で、上の<a woman>を共通の”キー(先行詞)”として、異なる複数の英文が、単一の英文構造中へと(部分集合=”節”の形で)取り込まれて行きます。
 複数英文を単一英文中に取り込む準備として、<関係代名詞>側の「a woman」の後には「.(period:ピリオド=終止符)」が打たれていない(=まだまだこれから文章成文が続く)形になっている点に注目してください。
She was wearing a white kimono.
<who> was wearing a white kimono
 複数英文並立型の文章内の「She(文頭なので、冒頭は大文字)」が、関係代名詞取り込み一体型の文章内では<who(文中成文なので、冒頭は小文字)>に化けている点(&まだまだこの後の記述が続くことを予示するように、末尾に「.」が打たれていない点)に注目しましょう。
Her long hair was as white as her kimono.
<whose> long hair was as white as her kimono.
 複数英文並立型の文章内では「Her(出だしは大文字)」だったものが、関係代名詞取り込み一体型文章内では「whose(全部小文字)」に化けている点に注目してください(・・・関係代名詞側の英文の記述もここでようやく終わるので、末尾にはきちんと「.(ピリオド=終止符)」が打たれています)。
 「<whose> long hair was as white as <her> kimono」の中で、冒頭部は<関係代名詞のwhose>に化けていますが、その”関係代名詞whose”が導く節の中の<her>はそのまま(whoseには化けていない)という点に注意しましょう・・・”関係代名詞”に化けるのは”節”の冒頭部だけ;節の内部の代名詞は化けずにそのままなのです。
 「関係代名詞」で始まる文中成文は常に「節(clause)」を形成し、「句(phrase)」を形成することはありません・・・関係代名詞で導かれる節のことを「関係代名詞節(relative clause)」と呼びます・・・関係代名詞によって修飾される(関係代名詞の直前にある)成文のことを「先行詞(antecedent)」と呼びます。
 「先行詞」+「関係代名詞節」の両者を1まとめにして捉えた場合は、「名詞句」になります(「名詞節」にはなりません)。
 (既に「BEG:Basic English Grammar:英文法基礎編」で学んだ事項ですが)「what to do:何をすべきか」や「whom to consult:誰に相談すべきか」といった「wh句」は、「関係代名詞(relative pronoun)+to不定詞句」ではなく「疑問代名詞(interrogative pronoun)+to不定詞句」なので、(×)「関係代名詞句」という呼び方は成立しません。
 上例の「I saw a woman <who> was wearing a white kimono <whose> long hair was as white as her kimono.」という2つの「関係代名詞節」を内包する英文から更にわかることとして
 「関係代名詞」は「代名詞」であるのみならず「接続詞」の役割をも果たすので、「関係代名詞」の直前につなぎの「接続詞」を置く必要はない
ということが言えます・・・上例を次のように(蛇足の”and”を添えて)書くと、間違いになる、というわけです。
(×)I saw a woman <who> was wearing a white kimono and <whose> long hair was as white as her kimono.
 こうして3つの異なる英文だったものが、<関係代名詞(who&whose)>を用いることで単一英文としてrelate(関連付け)された上でコンパクトに(あるいは、ギュウギュウ詰めに?)まとめ上げられています。
 異なる複数の英文を単一英文のrelation(リレーション:関連付け)にまとめ上げる際、その複数英文間に共通するkey(キー:結び付けるカギ)となる「名詞・代名詞」を「先行詞(antecedent)」と呼びます。
 上の英文に於ける共通キーとなる「先行詞」は、冒頭の英文の末尾の「a woman:一人の女性」であり、後続の関係代名詞は
●<who(⇒the woman=she)>・・・「主格」
●<whose(⇒the woman’s=her)>・・・「所有格」
という形で、それぞれ冒頭の先行詞「a woman」へと「relate to:関連する」わけです。
 上例では「a woman:女性」という”人物”を「先行詞」とする「<主格>(who)&<所有格>(whose)の関係代名詞」でしたが、次の英文では「<目的格>の関係代名詞(whom)」に加えて、”(人以外の)物”を「先行詞」とする「<主格>の関係代名詞(which)」が登場します。
The woman <[whom]> you saw was a ghost <which> is famous in this neighborhood.
 「The woman <[whom]> you saw:君が見た女性」の箇所は
(S)You (V)saw (O)the woman.:君はその女性を見た
という「SVO(第三文型)」のO(目的語⇒the woman=her)を「先行詞」とする「<目的格(whom)>の関係代名詞」を含むものです。
 「目的格」の関係代名詞は、省略することができます
 というよりむしろ「目的格関係代名詞はふつう省略される」と考える方が現実的です。
 「先行詞+{[目的格関係代名詞]+~}」の形から[目的格関係代名詞]が省略されて「先行詞+{~}」の形になった{~}の「(関係代名詞不在の)関係代名詞節」のことを、「接触節(contact clause)」と呼びます。
 [関係代名詞]の省略によって「先行詞」とじかに接触(contact)する形になった{関係代名詞節}なので、「接触節」というわけです。
 文法用語には覚えても意味がない&使えばなおさらハタ迷惑でしかないものが多いのですが、「関係代名詞省略後の先行詞と直結した関係代名詞節」というような説明的な言い方はメンドくさくてたまらないので、「接触節(contact clause)」という呼び名は(関係詞を教える側としては)実はかなり重宝したりします・・・多用するといささか専門家ぶった感じでイヤなので、「接触節」の呼び名は本講座ではなるべく使わずに説明するよう心掛けるつもりですが・・・。
 ”人”を「先行詞」とする<関係代名詞>には
●<主格>=who
●<所有格>=whose
●<目的格>=whom
の3通りがあります。
 関係代名詞の【主格:who】・【所有格:whose】・【目的格:whom】の語形は、三人称単数男性代名詞の【he(⇒who) ・ his(⇒whose) ・ him(⇒whom)】の変化形になぞらえて捉えるとよいでしょう。
 英語の<関係代名詞>に”複数形”はありません・・・たとえ「先行詞」が”複数形の名詞・代名詞”の場合でも、それを受ける関係代名詞の末尾に”複数語尾のs / es”を付けて(×)「whoes ・ whoses ・ whoms」のような形にすることは、ありません。
 フランス語の”関係代名詞”には「lequel(男性単数;複数はlesquels)」・「laquelle(女性単数:複数はlesquelles)」といった風に”男性・女性”&”単数・複数”の区別がありますが、英語の<関係代名詞>は「男女平等・単複不問」の単純極まる形態で用います。
 一方、「a ghost <which> is famous:有名な幽霊」の箇所は
(S)the ghost (V)is (C)famous:その幽霊は有名である
という「SVC(第二文型)」のS(主語⇒the ghost=it)を「先行詞」とする「<主格(which)>の関係代名詞」を含むものです。
 ”人”以外の”物”を先行詞とする<関係代名詞>には
●<主格>=which
●<目的格>=which
と、いずれも同一形を用います。
 ”物”を「先行詞」とする関係代名詞【which】には、<主格>・<目的格>があるだけで、(×)<所有格>はありません。
 ”人”用所有格【whose】を”物”用に代用することは可能ですが、少々文語的な響きになります(詳しくは後述)・・・いずれにせよ、”物”用の関係代名詞は(主格・目的格共用の)【which】のみです。
 後述する「<関係形容詞>としての【which】」は、見方を変えれば「<関係代名詞>としての【which】の<所有格>」と言うことも可能です・・・が、英語初心者の理解としては「関係代名詞【which】には<主格>・<目的格>はあっても<所有格>はない」ということでよいでしょう。
 さて、ここでふと思うに、そもそも上例は「君が見たのはここいらじゃ有名な幽霊だよ」という内容なのですから、「the woman:女性」として”人”扱いするよりむしろ「the thing:それ」として”物”扱いする方が、よさそうです・・・ということで、上の英文を少々書き換えてみると、次のようになります。
The thing <[which]> you saw was a ghost <that> is famous in this neighborhood.
君が見た物は、この近所じゃ有名な幽霊だよ。
 「The woman <[whom]> you saw:君が見た”女性”」⇒「The thing <[which]> you saw:君が見た”もの”」の部分では、<目的格>である(&省略可能である)点に変わりはありませんが、「先行詞」が「the woman:女性=”人”」から「the thing:物」へと変わっているので、それに合わせて<関係代名詞>も「whom⇒which」に変化している点に要注意です。
 更にまた注意を要するのは、「a ghost <that> is famous:有名な幽霊」の部分です。
 関係代名詞【that】は、”人”を先行詞とする【who:主格】 ・ 【whom:目的格】および”物”を先行詞とする【which:主格・目的格】の代用語として用いることができる(・・・が、<所有格>には使えない)
という、いわば「何にでも化けるトランプ(playing cards)のジョーカー(joker / wild card)」みたいな存在が、関係代名詞【that】なのです。
 ・・・が、ただ単に【that】の紹介のためだけに上の例文をでっち上げたわけでは、ありません・・・先程は「a ghost <which> is famous」だったのに、その<which>が<that>に化けているのには、きちんとした「英語ならでは」の理由があるのです。
 英語人種は「同一語句の繰り返し」を「カッコ悪い」・「アタマ悪そう」・「語彙貧弱っぽい」・「無学の証し」と感じて本能的・反射的に毛嫌いするので、同一英文内に複数の関係代名詞が登場する場合には(変更不可能な場合を除き)必ず別の形態に変えて用いる(のが、そこそこ教養ある英語人種の言語学的習慣である)
という(”文法理論”というよりも”言語学的美学”に属する)英語人種の習癖に従って
(×)The thing 【which】 you saw was a ghost 【which】 is famous in this neighborhood.
という「【which】・【which】のバカっちい繰り返し」を忌避して反射的に行なわれた「【which】・【that】のバリエーション展開」なのです。
 「同一関係代名詞の冗長な繰り返し」さえ避けられればよい話なので、この部分には更に次の2通りの展開があり得ることになります。
●The thing 【that】 you saw was a ghost 【which】 is famous in this neighborhood.
 上例を音感的に眺めると、「The【ザ】 thing that【ザット】」は「短い時間枠内での【ザ音】の反復」が英語人種の生理的嫌悪感を招く形なので、実際にはまずもって使われないでしょう。
●The thing you saw was a ghost 【whichまたはthat】 is famous in this neighborhood.
 前半部は「The thing 【that】 you saw」だったものから「目的格関係代名詞のthat」が省略された「接触節」の形です・・・ので、後半部の「主格関係代名詞」には【that】・【which】いずれを用いても「バカっちい冗長な繰り返し」には、なりません。
 「目的格関係代名詞は省略して”接触節”にしてしまう」という作法を徹底しておけば、「同一英文内で同一関係代名詞を重複使用する愚挙」はまずもって発生しない
という現象は、「関係詞」に関して是非とも覚えておくべき(なのに日本人英語学習者のほとんどが全く認識していない)大事な事実です・・・この事実があるからこそ[省略可能な関係詞]は「英語人種ならほぼ100%省略する」のに対し「日本人英語では無意味に残存する」という違いが生じるのです。
 「同一英文内に複数関係代名詞節が混在」する場合、そのうちの1つはほぼ確実に「目的格」であり、かつ、「同一英文内に混在する関係代名詞節の数が3つを越える確率」は(読み手の迷惑を全く顧みない学者の書いた複雑怪奇な学術論文でもないかぎり)限りなく0%に近いのですから、「目的格関係代名詞さえきちんと省略しておけば、同一英文内での同一関係代名詞重複の発生確率はほぼ0%」というわけです。
 上記の事情に鑑みても、日本人英語学習者の皆さんは「目的格関係代名詞は<!必ず省略する!>」という良い癖を早い段階から身に付けておくべきです(・・・皆さんのガッコの「わかってないセンセやテスト」はそれを許してくれない場合が多いかもしれませんけどね・・・)・・・「省略するのはイヤだ!」というのならそれはそれで結構ですが、その場合には「同一関係詞の冗長使用によるバカっちぃ響き回避」のための音感レーダーを常に明敏に研ぎ澄ましておく必要があります・・・「同音異義語だらけの漢字」を主体とする言語生活の習慣上、「同じ音・同じ語の繰り返し」をごくごく自然に受け入れてしまう(&この筆者の之人冗悟:のとじゃうご≒冗語之人みたいにその冗長的繰り返しを積極的にもてアソんでしまう)体質を持った日本人にとって、「同一語句の冗長的繰り返しは絶対に避けよ!」と言われてもそれはほとんど「mission impossible:遂行不可能任務」なのですから、やはり「省けるものは徹底的に省く!」という言語学的省力化行動を貫くほうが、ずっとずっと得策でしょうね。
 ・・・さて、「幽霊」は「幽霊」らしく「the woman(その女性) ⇒ the thing(その物体)」へと書き改めた上の英文ではありますが、改めて思い直してみると、今は「幽霊」とはいえ元々は「人間」だったのでしょうから、これを「the thing:物体」として即物的に言い切ってしまうのは、何となく気が引けるというか化けて出られて気持ちよくないことになりそうな気がしませんか?・・・そんな気分に駆られた時は
 「先行詞」が(特定性を持たない漠然とした)”物事”(単数・複数を問わない)の場合、【the thing which:単数】 ・ 【the things which:複数】の代わりに【what:単複同形】を(主格および目的格で)用いることができる
という便利なルールに従って、上例を次のように書き換えれば「”モノ”扱いされた幽霊の(元)女性の恨み」を買うことも少なさそうな感じです。
(♪)What you saw was a ghost which(またはthat) is famous in this neighborhood.
君が見たものは、この近所じゃ有名な幽霊だよ。
 「なんだ、それなら”人”以外の”物”なら何でも【what】を使って書けばいいんじゃん!」とか早とちりして、上例の2つめの部分まで次のように「a ghost which ⇒ what」で書き換えてしまっては、いけません。
(×)What you saw was what is famous in this neighborhood.
君が見たものは、この近所じゃ有名なものだよ。
 「ちゃんと意味、通じるじゃん!」とか言わないでくださいね・・・確かに意味は通じますが、元の英文の「この近所じゃ有名な<幽霊>=<a ghost> 【which】 is famous in this neighborhood」の部分を「この近所じゃ有名な<もの>=<a thing> 【which】 is famous in this neighborhood ⇒ 【what】 is famous in this neighborhood」に変えると、<幽霊>という(実体はないけど)具体的な存在が、<もの>という掴み所のない曖昧な代物へと化けてしまいます・・・話の最後で「それは実は<有名な幽霊:a ghost 【which】 is famous>だった」と判明するからこそこの会話が「納涼怪談話」に化けるというのに、「それは実は<有名なもの:【what】 is famous>だった」にしてしまったら、「ふ~ん、で、その<有名なもの>って、いったい何なの?」という疑問が残ったままで、まるでオチが着かないダメ話になってしまいます・・・ということで
 【what】=【the thing which(単数) / the things which(複数)】は、「先行詞が別に何であっても構わない」あるいは「その素性を漠然とボカしたい」あるいは「先行詞として適当な名詞が思い浮かばない」といった場合にのみ使うべき「不特定先行詞内包型関係代名詞」であって、「特定性のある先行詞」を消し去って【what】を用いてしまえば、意味が変わっておかしなことになるから要注意
という原則を弁えた上で、「~な物・事」という「概括的な表現(generic expression)」には【what ~】の関係代名詞節を用いればよい、と覚えておきましょう。
    

コメント (1件)

  1. 之人冗悟
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