「分詞」の用法概説

    
 この段(PARAGRAPH)は単なる”前口上”にすぎないので、いちいち覚える必要はありません。ざぁ~っと読み流してください(・・・後々”本編”でみっちり詳説しますから、御期待or御覚悟あれ・・・)。
 「動詞」でありながら他品詞の用法をも併せ持つ「準動詞(verbals)」(「動名詞」・「分詞」・「不定詞」)の中でも、「現在分詞・過去分詞」は最も”verbal(動詞寄り)”で最も”dynamic(躍動的)”で最も”flexible(柔軟)”です。
 「分詞」の用法をその「品詞」および「現在分詞(~ing) / 過去分詞(~ed)」別に整理すると、次のようになります。
●現在分詞の「進行形(progressive form)」=be+~ing
●過去分詞の「受動態(passive voice)」=be+~ed
●過去分詞の「完了形(perfect form)」=have+~ed
 いずれも「現在分詞・過去分詞」が「動詞」と不可分のユニット(構成要素)として機能する用法です。
 上記の「動詞的」用法については「BEG(Basic English Grammar)」で解説済み・・・この講座(ESSE=English Sentence Structure:ESSENTIAL)では、以下の「形容詞的」&「副詞的」用法について詳説します。
●「限定形容詞」用法の「現在分詞」が「能動的動作(active movement)」を表わす場合
●「限定形容詞」用法の「現在分詞」が「能動的状態(active state)」を表わす場合
●「限定形容詞」用法の「過去分詞」が「受身(passive)」を表わす場合
●「限定形容詞」用法の「過去分詞」が「完了(perfect)」を表わす場合
 「限定用法(attributive use)」は、「形容詞」が「名詞飾り」として用いられる用法です。
 これとは対照的に、「形容詞」が「補語」として用いられる場合は「叙述用法(predicative use)」と呼ばれます・・・「現在分詞・過去分詞」には、以下のような形態の「叙述形容詞」用法があります。
●第二文型:S+be動詞+~ing / S+be動詞+~ed
 この「~ing(現在分詞) / ~ed(過去分詞)」は、「準動詞」というよりも「形容詞」です。
●第二文型:S+do動詞+~ing / S+do動詞+~ed
 この「~ing(現在分詞) / ~ed(過去分詞)」は、「補語」というより「付帯状況の分詞構文」に近い用法です。
●第五文型:S+do動詞+O+~ing / S+do動詞+O+~ed
 第五文型(SVOC)の「C(objective complement:目的格補語)」として用いられる「~ing(現在分詞) / ~ed(過去分詞)」は、「不定詞(to ~)」および「原形不定詞(~)」との使い分けに注意を要する用法です。
●「現在分詞(~ing)+ly⇒~ing」の縮約形による「flat adverb=単純形副詞」
 形態的には「形容詞」ながら、用法的には「副詞」になる「現在分詞:~ing」の用法です(・・・「過去分詞:~ed」にこの用法はありません)。
●「現在分詞」による「分詞構文(participial construction)」
 これも「現在分詞」による用法で、「分詞」の「副詞的用法」と言えばこの「分詞構文」を指すのが普通です:全部で6つの用法があります・・・「準動詞」の各種用法の中でも”花形役者”と呼べる一大テーマです。
    

コメント (1件)

  1. 之人冗悟
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    と返答して「御挨拶」はそれでおしまい、ということにしましょう。
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