英語のアルファベット(全26文字)には、それぞれに「大文字(capital letters)」と「小文字(small letters)」の2種類の表記形態があります。
以下に示す文字のうち、(カタカナ発音)を挟んで、左が大文字(ABCD…XYZ)、右が小文字(abcd…xyz)です。
A(エィ)a B(ビー)b C(シー)c D(ディー)d E(イー)e F(エフ)f G(ジー)g H(エィチ)h I(アイ)i J(ジェイ)j K(ケィ)k L(エル)l M(エム)m N(エヌ)n O(オゥ)o P(ピー)p Q(キュー)q R(アール)r S(エス)s T(ティ-)t U(ユー)u V(ヴィ)v W(ダブリュー)w X(エックス)x Y(ワイ)y Z(ゼッドorズィー)z
アルファベットは元々「大文字」のみでしたが、後に、大文字の一部を崩したり伸ばしたりして「小文字」が付け加えられました。
現代英語を表記する際は、特別な場合を除き、「小文字のアルファベット(small letters)」で書くのが基本です。
「大文字アルファベット(capital letters)」は主に次のような場面で用います。
●文章の冒頭の1文字は大文字で書く(例:Good morning!:おはよう)
●固有名詞、即ち他とは異なる独自の存在の識別用に付けられた名前、例えば人名(例:John Lennon:ジョン・レノン)や国名(例:England:英国)・地名(例:Liverpool:リヴァプール)等の冒頭の1文字は(たとえ文頭になくとも)大文字で書く
●略称(例:Mr.:ミスター / Mrs.:ミセス)の多くはその冒頭の1文字を大文字で書く
●略号(例:JIS:日本工業規格)・商標(例:SONY:ソニー)の多くは全部大文字で書く
●意味上または発音上強調すべき文字列は全部大文字で書く
強調目的の大文字アルファベットはしばしば<斜字体:Italics=イタリック体 >で書かれます。
♪ “They look bad.” ― “They
ARE bad!”
「なんか、悪そうな連中だね」 ― 「いや、連中は”悪そう”じゃなくて”実際、ワル”なんだよ」
(>_<) 「Shift(CapsLock)」はきちんと使いましょう
日本語には英語のような大文字 / 小文字の区別がないので、コンピュータのキーボード上で
●(1文字だけ)大文字を打鍵する際に押す「Shiftキー」
●(ずっと)大文字を連続入力する際に用いる「CapsLockキー」
に対しては「こんなもんいらねー!」と違和感を抱く「日本語オンリー日本人」も大勢いることでしょう・・・が、英語人種にとっては(CapsLockはともかく)「Shiftキー」は最重要キーの1つです。
日本人は概して(左・右いずれかの小指で押す)「Shift」キーの操作に不慣れで、「固有名詞」なのに全部小文字でタイプする(john lennon, liverpool, englandとか書いちゃう)人がちょくちょくいますが、その種の「大文字化(capitalization)がまともに出来てない文章」はたちまち「英語がマトモに出来ない人種の書いたもの」とお里が知れてしまいますから、英語&タイピング練習の初期段階で気を付けて乗り越えたいものです。
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英語のアルファベットが現在のような26文字になったのは、18世紀頃のことです。
17世紀頃にまず、それまで「 I(アイ) 」と「 J(ジェイ) 」の区別がなかったものが
●「 I 」が母音を表わす場合は「 I 」 ●「 I 」が子音を表わす場合は「 J 」
という形で分岐しました。 18世紀に入ると、それまで「 U(ユー) 」と「 V(ヴィ) 」の区別がなかったものが
●「 V 」が母音を表わす場合は「 U 」 ●「 V 」が「 F 」の濁音をあらわす場合は「 V 」 ●「 V 」が子音を表わす場合は「 W 」
という形で枝分かれしました。
この分岐現象の名残は、現代英語にも次のような形で残っています。
●「W(ダブリュー)」の呼び名は「double U(ダブル・ユー)」に由来する
面白いことに、その同じ「W」のことをフランス語では「ドゥブルベ=ダブルV」と呼んでいます。英語では「U×2:UU」と見るものを、仏語では「V×2:VV」とみなしているわけです。
●1759年に開館した大英博物館(the British Museum)の図書館目録の「ABC順配列」は(現在のような26文字構成のアルファベットが確立される以前の時代の名残をとどめる形で)「 J (ジェイ) 」や「 U(ユー) 」の部が存在せず、それぞれ「 I(アイ) 」・「 V(ヴィ) 」の部に収められた
今あるいは今後は「26文字構成」に刷新されている可能性もありますが、18世紀半ばの大英博物館創設当初の配列は「24文字構成」だったのです。
●英語の発音を表わす「phonetic alphabet(音声表記用アルファベット)」では、「 j 」は「ジェイ」ではなく「 i(アイ) ・ y(ワイ) 」の音を表わす文字として用いられる
「yes(イエス)」の発音表記は【jés】(”ジェス”ではない)、「universe(ユニバース)」の発音表記は【júːnəvəː(r)s】(”ジュニバース”ではない)です。
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●英文中に最も多く登場する文字は「e」である
昔の機械式タイプライターでは最も酷使され摩耗して歪んだりかすれがちだった文字が「e」であり、暗号解読者がまず最初に突き止めるべきキーとなる文字も「e」なのです。
●英単語の冒頭に置かれる場合が多い(=辞書のインデックスがやたら分厚い)ベスト3は「s > c > p」である
「冒頭を飾るス(S)ク(C)ープ(P)」のゴロアワセで覚えておくといいでしょう。
●1文字だけで1つの意味を表わす英単語たり得るアルファベットは(記号類を除くと)、 「 I (一人称代名詞:わたし)」 / 「 o (間投詞:おー!)」 / 「 a (不定冠詞:ひとつの)」 / 「u(=youの俗語的略字で、二人称代名詞:あなた」)である
「I or you:私もしくはあなた」のシャレで「Ioau」と覚えておくとよいでしょう。
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・・・Teaching is the best way of learning(教えることは最高の学びである)・・・自ら学んだ知識は、他者に役立てることで、ますます磨かれ、揺るぎない英知として皆さんの脳裏に強固な位置付けを占めるようになるものです・・・ダイヤモンドの原石磨きの場として、この「コメント道場」を積極活用してくださいね!
●回答者が最初に発した疑問点が解決した場合にはシンプルに
♥Got it, guratche!♥・・・発音は「ガリット・グラッツィェ!」意味は「了解(英語)、感謝(イタリア語)」
と返答して「御挨拶」はそれでおしまい、ということにしましょう。
・・・ここは「おともだち」と交信するための仲良し広場ではないので、「白山羊さんと黒山羊さんのお手紙交換」みたいなことを延々繰り返していたのでは質問者・回答者双方にとって時間・労力・忍耐力の空費ですし、それ以外の受講者の皆さんにとっても肝心の「質問」・「回答」の部分が「あいさつのこだま」の陰に隠れてしまったのでは迷惑な話になってしまいます。
・・・というわけで、以下の二点の約束事を定めておきますので、皆さんどうぞ御納得の上で質問・回答ください:
◆回答者は、質問者から自分への直接のお礼のコメントがなくても、悪く思わないこと◆