助動詞「will【wəl、弱形はəl】(ウィル)」は、発音上も表記上も略形の「’ll【l】(ル)」(「主語+’ll」の形)になるのが普通で、略さない「will(ウィル)」の語形&音を用いるケース(I will think, therefore, I will be.)はむしろ少ないぐらいです。
「l と r の区別ができない」ことで有名な日本人にとって、なかなか厄介な「’ll」の音を正しく発音するには、「<ル>」よりもむしろ「<ウ>」に寄せた音を心掛けることです。一人称の「I’ll」を例に取れば、「アィ<ル>」と子音ではっきり言い切らずに「あい<ぅ>」の曖昧な母音で語尾を濁す感じにすると英語らしい「I’ll」の発音になります。
<三人称単数男性(=il・・・he:彼)> / <三人称単数女性(=elle・・・she:彼女)> Il pensera, donc il sera.(He’ll think, therefore, he’ll be.) / Elle pensera, donc elle sera.(She’ll think, therefore, she’ll be.)
<三人称複数男性(=ils・・・they:彼ら)> / <三人称複数(女性=elles・・・they:彼女たち)> Ils penseront, donc ils seront.(They’ll think, therefore, they’ll be.) / Elles penseront, donc elles seront.(They’ll think, therefore, they’ll be.)
「I’ll buy <one> for you」の<one>は「きりたんぽ」という食品の種別を概括的に指す代名詞。和訳すれば「それ」となるので<it>との区別がややこしいが、”it”は具体的に特定された一つの物事(例えば「田んぼ本舗のきりたんぽ」とかの特定銘柄の商品)を指すのに対し、”one”はある種別に属する物事(銘柄が何であれとにかく「きりたんぽ」と呼べるもの)を指す、という違いがある。
2つめの等位節内の「未来」は「I’ll buy one (for you):(君に代わって)それを買って来ることにしよう」というごく普通の「意志未来(なので、英式でもshallではなくwillにするパターン)」ですが、最初の等位節内の「未来」は「I go to Akita prefecture (on business) (on Friday):(金曜日に)(商用で)秋田県に行く」という(未来にしては)不思議な形態になっています。
「金曜日に」と断わっているからには、今日は「土・日・月・火・水・木」のいずれかであって、懸案の「金曜日」は「未来」にあたるはずです・・・にもかかわらず、「未来の助動詞のwill(仕事上の未来は、自分の意志とは無関係にやってくるものなので、英式なら無意志未来のshallになるパターン)」も付けずに「I go to Akita prefecture」の「現在形」になっているのは、どうしてなのでしょう?
(×)I enter Kyoto University at fourteen, graduate just in two years at sixteen, become an expert in quantum mechanics, earn enough money and fame in my early twenties, and spend the rest of my life playing with my beloved pets.
上の英文は、その内容自体も「人生の予定」としてはかなりおかしな感じですが、文法的にもこれを「現在形による略式未来」で押し通すのは間違いで、ここはやはり”意志未来=~するつもりだ”の”will”を(一番最初の動詞「enter」の前に)付けて「I will enter」としておけば(内容的にはともかく、文法的には)マトモな英文になります。
♪I will enter Kyoto University at fourteen, graduate just in two years at sixteen, become an expert in quantum mechanics, earn enough money and fame in my early twenties, and spend the rest of my life playing with my beloved pets.
「we will make you <better> ― <the best of the best in the world>!」に於ける「―(dash:ダッシュ)」は、その前後の<better>と<the best of the world>を「同格(appositive)」の関係で結び付けるもので、敢えて和訳すれば「即ち、つまり、換言すれば、言い換えれば」となる。
「the best of the best」は「最高の中でも更に最高の存在」という強調的最上級表現。「the king of kings:王の中の王」や「the pro of pros:プロ中のプロ」等も同様の表現。この種の表現では前置詞「of」の後に来る名詞は必ず「複数形(plural)」になるが、”the best”の場合は「the+形容詞」で「複数普通名詞=最高のものたち」の意味になるので”bests”にはしない。
上例は、「最強ファイター養成所」(マンガ『タイガーマスク』に出て来る”虎の穴”っぽい施設)で新入生たちを相手に行なわれる訓示みたいな文章です・・・が、「我々が(これから)君たちをどのように教育してゆくか」というテーマで語られる「我が校の(今後の)抱負」なのだから、その意味で言えばこの文章は、次のような「未来時制(we <will make> you better)」で語られるのが妥当な気がするのに、実際には”we <make> you better”という「現在形」になっている点に注目してください。
♪As of today, you are the best fighters in our country. We will make you better ― the best of the best in the world!
もしこのように「we <will make> you better:我々は君たちをより優れた戦士に<するつもりだ>」にすると、そこには「新入生たちを鍛え上げてより強くしようという<我々の意志>」が前面に出る形になり、その意味では「意欲的」にも感じられますが、観点を変えてみると、「我々(教官)としては、そのつもりである」けれども「君たち(新入生)にその意欲や実力がなければ、そうはならないであろう」と言っていることにもなるわけです。
冒頭の英文が「we <will make> you better:我々としては君たちをより強く<するつもりである>」の「未来時制」を敢えて捨てて、「we <make> you better:我々は君たちをより強く<する>」という「現在形」で押し通す裏には、「(お前らの意志など関係ない)我々はお前らを(何が何でも)最強の戦士へと仕立て上げる(・・・覚悟するがよい、ここはそういう地獄の訓練所なのだっ!)」という並々ならぬ決意と自信(と、恫喝!)が込められているのです。
・・・Teaching is the best way of learning(教えることは最高の学びである)・・・自ら学んだ知識は、他者に役立てることで、ますます磨かれ、揺るぎない英知として皆さんの脳裏に強固な位置付けを占めるようになるものです・・・ダイヤモンドの原石磨きの場として、この「コメント道場」を積極活用してくださいね!
・・・他の受講者の皆さんにも役立つ質問だと判断された場合のみ(1週間以内に)表示されます。
・・・Teaching is the best way of learning(教えることは最高の学びである)・・・自ら学んだ知識は、他者に役立てることで、ますます磨かれ、揺るぎない英知として皆さんの脳裏に強固な位置付けを占めるようになるものです・・・ダイヤモンドの原石磨きの場として、この「コメント道場」を積極活用してくださいね!
●回答者が最初に発した疑問点が解決した場合にはシンプルに
♥Got it, guratche!♥・・・発音は「ガリット・グラッツィェ!」意味は「了解(英語)、感謝(イタリア語)」
と返答して「御挨拶」はそれでおしまい、ということにしましょう。
・・・ここは「おともだち」と交信するための仲良し広場ではないので、「白山羊さんと黒山羊さんのお手紙交換」みたいなことを延々繰り返していたのでは質問者・回答者双方にとって時間・労力・忍耐力の空費ですし、それ以外の受講者の皆さんにとっても肝心の「質問」・「回答」の部分が「あいさつのこだま」の陰に隠れてしまったのでは迷惑な話になってしまいます。
・・・というわけで、以下の二点の約束事を定めておきますので、皆さんどうぞ御納得の上で質問・回答ください:
◆回答者は、質問者から自分への直接のお礼のコメントがなくても、悪く思わないこと◆