(♪)As is usual with Japanese students, he is ashamed to read aloud English in class.
日本人の学生に関してはよくあることながら、彼は教室内で英語を音読するのを恥ずかしがる。
上の英文は「【As】 is usual with Japanese students:【これ】は日本人学生の通例だが」として、まだ登場してもいない後続部の文章内容の”予告編”から始まっています ― これが「予示的挿入」です。
ここでの【as】は、前置詞でも接続詞でもなく、「疑似関係代名詞(pseudo relative pronoun)」です。 「関係詞」であるからには「先行詞(antecedent)」があるわけですが、その内容は”後続の英文”「he is ashamed to read aloud English in class:彼は教室内での英文音読が恥ずかしくてできない」です ― 「”先行”詞」ならぬ「”後行”詞」といった感じですが、
上の英文の場合、「(1)長身でしょ、(2)ハンサムでしょ、(3)スポーツマンでしょ、」とホメ言葉を列挙する流れの中で、「パンパカパーン!さぁ、いよいよ”彼のいいとこナンバーワン”を発表します!」といった感じで最後の「(4)女子全員に優しいのよこれがまた」を紹介するのが【[what is] best of all】なわけです・・・こういう勿体(もったい)付けた外連味(けれんみ)ある予示的挿入は、【as】にはできない芸当です:
(×)He was tall, handsome, athletic and, 【as】 was best of all, gentle and kind to any girls.
「予示的挿入の【as】」は、次のように”単発”で使います:
♪He was tall, handsome and athletic, and, 【as】 often happens to such a student, his shoe box was always filled with love letters.
⇒(×)He was tall, handsome and athletic, and, 【what】 often happens to such a student, his shoe box was always filled with love letters.
先程の「[what was] best of all ⇒ best of all」の例に見る通り、「同種の事例箇条書き表現」の流れの中で用いられる「予示的挿入の【what+α】」は、省略される場合があります・・・が、もちろん全ての場合にこの種の省略が可能なわけではありません。
「予示的挿入の【what is ~】」が丸ごと省略され得るのは、省略後に残る語句が「2語以上」の場合のみです・・・[what is]を取り去った後に1語しか残らない場合は(音調上カッコが付かないので)省略できません:
♪At the audition, my performance couldn’t have been worse; people in the studio all seemed less than impressed; 【what was strange】, though, they told me I had got through.
「my performance couldn’t have been worse」が「私の出来映えは最低最悪だった」の意味になるのは、「my performance couldn’t have been worse [than it was] [even if I had tried to do it worse]:[たとえあれ以上悪くしようと私が試みたとしても][実際の出来映え以上に]さらに悪い出来映えにすることなんて私には不可能だったろう」からの省略形だから。
上例の「less than ~」は「not at all ~:全然~ない」の意味の定型表現。対義語は「more than ~:この上なく~、最高に~」。
⇒(×)At the audition, my performance couldn’t have been worse; people in the studio all seemed less than impressed; <strange>, though, they told me I had got through.
【what was strange】を「(×)strange」の形へと省略することは(1語だけではカッコが付かないので)できませんが、この部分を【strangely】(または【strangely enough】)という「文修飾副詞」に変えれば、あっさりOKになります。
(♪)⇒At the audition, my performance couldn’t have been worse; people in the studio all seemed less than impressed; 【strangely】, though, they told me I had got through.
「非制限的(挿入)用法の【what】」は、「what is ~」のような”be動詞+α”の形態ではない”do動詞+α”の形でも用いられます・・・が、この場合もやはり【what+α】の省略はできません:
♪I got completely lost. 【What made things(=matters) worse】, it began to get dark.
私は完全に道に迷ってしまった。しかも悪いことには、あたりが暗くなり始めていた。
⇒(×)I got completely lost. 【Worse】, it began to get dark.
【What was worse still:更にもっと悪いことには】の定型句ならば【Worse still】の省略形に持ち込めます・・・が、これは【What made things(=matters) worse】からの省略形とは全くの別物ですし、その場合でも【Worse】1語だけの形には(音調的にカッコが付かないので)できません。
[省略形]ではありませんが、【what made things(=matters) worse】の「挿入用法の関係代名詞表現」は、「独立不定詞」の「to make things(=matters) worse」へと換言可能です。
(♪)⇒I got completely lost. 【To make things(=matters) worse】, it began to get dark.
♪The Imperial Japanese navy took the U.S. by surprise at Pearl Harbor, 【which】 ignited American antipathy against Japan; [【what】 was] worse still, the declaration of war came only after the surprise attack.
⇒The Imperial Japanese navy took the U.S. by surprise at Pearl Harbor, (×)【what】 ignited American antipathy against Japan; (×)【which】 was worse still, the declaration of war came only after the surprise attack. ・・・【what】は”後受け” / 【which】は”前受け”なので、上の英文はあべこべ
♪If you don’t think on your own or, 【which】 amounts to the same thing, depend too much on the views of others, you’ll be unintelligent, irresponsible, useless and unhappy.
上の英文の【which】は、位置付けがかなり微妙です。文章の内容を先行詞として受ける関係代名詞であることは確かなのですが、その受ける”文章”は、後続の 「depend too much on the views of others:他人の意見にあまりにも依存しすぎる」です ― つまり「”後文”の内容を”先取り”して受けている」わけです・・・が、こういう受け方ができる関係代名詞は【what】か【as】だけ ― 【which】が受けることができるのは”前文”であって、”後文”ではないはずです。
では、【what】か【as】を使えばよいかと言えば、そうもいかないのです:
⇒If you don’t think on your own or, (×)【what】 amounts to the same thing, depend too much on the views of others, you’ll be unintelligent, irresponsible, useless and unhappy.
⇒If you don’t think on your own or, (×)【as】 amounts to the same thing, depend too much on the views of others, you’ll be unintelligent, irresponsible, useless and unhappy.
・・・Teaching is the best way of learning(教えることは最高の学びである)・・・自ら学んだ知識は、他者に役立てることで、ますます磨かれ、揺るぎない英知として皆さんの脳裏に強固な位置付けを占めるようになるものです・・・ダイヤモンドの原石磨きの場として、この「コメント道場」を積極活用してくださいね!
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一般の掲示板では、自分の質問に誰かが何かコメントを付けるたび、それなりのレスポンスを返すのが「作法」ということになっています・・・が、この「コメント道場」では
●回答者が最初に発した疑問点が解決した場合にはシンプルに
♥Got it, guratche!♥・・・発音は「ガリット・グラッツィェ!」意味は「了解(英語)、感謝(イタリア語)」
と返答して「御挨拶」はそれでおしまい、ということにしましょう。
・・・ここは「おともだち」と交信するための仲良し広場ではないので、「白山羊さんと黒山羊さんのお手紙交換」みたいなことを延々繰り返していたのでは質問者・回答者双方にとって時間・労力・忍耐力の空費ですし、それ以外の受講者の皆さんにとっても肝心の「質問」・「回答」の部分が「あいさつのこだま」の陰に隠れてしまったのでは迷惑な話になってしまいます。
・・・というわけで、以下の二点の約束事を定めておきますので、皆さんどうぞ御納得の上で質問・回答ください:
◆回答者は、質問者から自分への直接のお礼のコメントがなくても、悪く思わないこと◆